妊娠中はホルモンバランスの影響で骨盤が緩みやすくなったり、腰痛や肩こりに悩まされたりと身体の不調が出やすい時期です。
整体や整骨院で治療を受けるのも一つですが『妊娠中に治療を受けてお腹の赤ちゃんに影響が出ないか』と心配される方も多いですよね。
今回は妊婦さんの身体の変化や治療を受けられる時期、お腹の赤ちゃんへの影響について解説します。
妊娠中の母体の変化
・身体の不調が起こりやすくなる
赤ちゃんの成長に伴ってお腹が前へ出てくるので、身体の重心が前方に移動します。そして大きなお腹をお尻や腰の筋肉で支えようと無理をして腰痛が起こります。疲労で硬くなったお尻や腰の筋肉を治療で緩めてあげると全身の血流が促進され症状の改善につながります。
・骨盤が歪みやすくなる
妊娠初期から『リラキシン』というホルモンが分泌されることで関節や靭帯が緩み、身体を支えるための筋肉の負担が増したり、骨盤が歪みやすくなります。
治療を受けられる時期とお腹の赤ちゃんの影響について
・治療を受けられる時期
妊娠中も治療を受けることは可能です。受けられる時期は、妊娠16週目以降の安定期からお腹が大きくなってくる妊娠8ヶ月目より前の時期を目安にしてください。この時期であれば赤ちゃんへの影響を問題ないですが、整体院や整骨院によっては妊婦さんをお断りしているところもありますので事前に確認を取っておくことをおすすめします。
受診する際の注意事項
・体調が優れない時は控える
妊娠中のお身体の状態は人それぞれです。ご自身の体調や赤ちゃんの発育状況をよく見て考えることが大切です。安定期に入っていても体調が優れない時は赤ちゃんのことを考えて控えましょう。
・かかりつけの産婦人科医に相談する
初めにかかりつけの産婦人科医に整体や整骨院の治療を受けてもいいか相談しましょう。相談の際にはどのような治療なら問題ないか、通院の頻度なども詳しく聞いておきましょう。
・無理のない姿勢で治療を受ける
治療を受ける前に妊娠週数や痛みのある部分を伝えておきましょう。うつ伏せは子宮に圧が加わるため赤ちゃんに負担がかかり危険です。うつ伏せでの治療は避けるよう気をつけてください。そのほか無理な姿勢などで苦しくなった時は我慢せずすぐに伝えて中止してもらいましょう。
治療のメリット
・骨盤などの歪みを整えられる
妊娠中は『リラキシン』というホルモンが分泌されることにより身体が出産に適した状態に変化していきます。赤ちゃんが骨盤を通れるように関節や靭帯、骨盤に緩みが出てくるのです。しかし出産後も緩んだ骨盤を放置すると内臓の位置が下がったり、むくみが出やすくなります。
また、関節や靭帯が緩んだ状態で育児で手を酷使した結果、腱鞘炎になりやすのもこのタイミングです。産後こそ治療を受け身体に歪みや不調が無いか確認してもらいましょう。
・妊娠によるつわりや腰痛を軽減できる
妊娠中は吐き気や眠気、頭痛といったつわりの症状に悩まされますよね。整体や整骨院で身体の緊張やこりをほぐして血行が良くなると、つわりが和らぐ場合があります。
また妊娠時はお腹が大きくなりお腹を支えるためお尻や腰の筋肉に負担がかかり腰痛の症状が出ることが多いです。早めに治療を受けることで腰痛の改善も期待ができます。
まとめ
妊婦さんは身体の変化にくわええ、日常生活のストレスや新しい家族が増えることへの期待や不安を抱えやすいですよね。忙しい日々の中でも無理や我慢はせずご自身の身体を第一に考え、大切に労わりましょう。母体のケアは赤ちゃんのケアに直結しています。辛い時は整体や整骨院の治療を受けることも手段の一つに入れてみてくださいね。
