好転反応とは?
好転反応とは、施術を受けている患者が、徐々に症状が改善し体調が回復する現象です。この回復過程で一時的に出るだるさや痛み、眠気などの症状を指します。
好転反応は、整体・整骨院での施術を受けることで筋肉の緊張も取れ、血流も良くなるため、体内のバランスが整い、自然治癒力が働いた結果として現れることが多いです。具体的には下記のような症状が挙げられます。
- 弛緩反応
- 過敏反応
- 排泄反応
- 回復反応
弛緩反応
弛緩反応は、整体・整骨院での施術後に起こる身体のだるさや眠気などの身体の反応のことです。これは自律神経系の働きによって制御されており、交感神経の興奮が抑制され、副交感神経が優位になることで起こります。
過敏反応
一時的に身体にかゆみや痛み、頭痛が起こる症状です。整体・整骨院での施術によって血流が良くなります。これにより施術を受けた箇所が痛む場合があります。頭痛に関しては肩回りや首の緊張がをほぐれ、頭部への血流が急激に良くなることで、頭痛が起きることがあります。患者様にとっては痛みが移動したように感じるのも過敏反応のひとつと言えます。
排泄反応
生物が体内に蓄積された余分な物質や代謝産物を体外に排出する生理的な反応を指します。施術を受けることで、排便や排尿の量や色、においが変わることがあります。こうした反応は、施術によってリンパの流れが良くなり、老廃物の排出が促されるのが原因です。
回復反応
回復反応とは、施術後に滞っていた血液の流れが良くなることで、だるさや発熱、吐き気が一時的に出る症状です。回復反応は、施術を受ける人によって異なるため、必ずしもすべての人に現れるわけではありません。また、反応が現れる場合でも、症状は一時的なものであり、施術後の数日間で自然に治まることがほとんどです。
施術後の身体は弛緩反応→過敏反応→排出反応→回復反応の順番で症状が出現し身体が回復に向かっていきます。
好転反応が出た時の対処法 3つ
- 安静にする・睡眠をしっかりとる
- 水分を多めにとる。
- ゆっくりとお風呂に浸かる
安静にする・睡眠をしっかりとる
患者様から施術を受けた後に「眠くなった」「だるさが少しあった」などの反応があったという声をよく耳にします。これは、前述したような弛緩反応に該当するものです。この反応が出ているときは筋力トレーニングやランニングなどの過度な運動は避ける必要があります。できるだけ安静にし、少し早めに寝て睡眠をしっかり取ることでこのような反応も落ち着いていきます。
水分を多めにとる。
常温のお水やお白湯などの水分を十分に摂取することが重要です。これにより老廃物を体外で排出する狙いがあります。コーヒーなどはカフェインが含まれているため、交感神経が働き、身体が緊張しやすくなるため避ける必要があります。
ゆっくりとお風呂に浸かる
湯船に浸かることで水圧の力と熱の作用で血管も広がりやすくなり、血流の流れが良くなるとされています。好転反応が出た際には、しっかりと休息を取ることが必要となります。
湯船につかることは睡眠の質を高めることにもつながるため、5分から10分程度ゆっくりつかり身体を休めましょう。
紹介した対処法以外の方法として施術の強さを施術者に相談して調節してもらうなどの方法があります。これは施術が身体にいいからといって刺激量が多くなることで身体が耐えられる限度を超えてしまい、好転反応も出やすくなるためです。
まとめ
整体・整骨院の施術後2日、3日は好転反応により今回紹介したような症状が出ることが多いです。これは、身体が改善していくために必要なものですが、1週間以上このような反応が続く場合は無理をせず、医療機関を受診し医師の指示を仰ぐことも大切です。